失敗しない工務店選び② 「見立て力」と「処方力」を備えた工事店を見つけるには!

一般のお客様からすると専門外のことなのでなかなか見極める事は難しいとお考えになると思います。

しかしこれからお話しする幾つかの要点を押さえれば、とんでもない業者へご依頼されることは避けられると考えます。

工事店には大きく分けて2種類存在します。「提案型」「消化型」です

 

「提案型」

「提案型」の工事店は、物件を下見した上で、複数の見積りを提案をしてくれます。

つまり、お客様それぞれのお住まいのデザインや劣化状況を考慮して、長期保全の方法を提案してくれるのです。

そのため「提案型」の工事店を運営するには、塗料や工法の豊富な知識に加え、建設業全般に精通した技術者
である必要があります。

そして!「提案型」は複数の工種を使いこなす技術力と経験が必要です。

その理由は、お住まいのメンテナンスというのは、塗装仕上げ部分に隠れてしまっている内部の原因をつきとめ、
改修する必要がある場合が多いためです。

オールマイティにお住まいをメンテナンスしようと思うと、
「仮設足場工・左官工・コーキング工・防水工・建具工・板金樋工等など多岐にわたるのです。

塗装工事の怖いポイントは、内部を手抜き工事をしても、仕上げだけ綺麗にしてしまえばお客様は劣悪工事に気が付かないことです!

大切なお住まいです。

改修時にはきちんとお住まいのことを考え、きちんとしたメンテナンスを施してあげてください。

 

「消化型」

「消化型」の工事店は文字通り、工事を消化することに重点を置きます。

「手立て」の金額に振り回されているので、”数をこなしていくら”の感覚で商売をしています。

前トピックでご紹介した「のちょうば」の工事店系はまさに消化型工事店です!ご注意ください!

「消化型」の工事店には、大規模工事(商業施設等)を施工するのを主とした工事店でゼネコンなどの下請け業者など
に多く、

①店の規模が大きく、法人工事が多い 
②親方経営の工事店であっても「のちょうば」をグランドにしていることが多い

のが特徴です。

大半は法人工事店の下請けとして営業しています。

見積りは1種類のみで、複数提案してくれることは少なく、一般的な汎用の塗料を使用した塗り替えであることが多いのも特徴です。

工事代金は比較的安価なことが多く、自分の業種以外の工事は敬遠することが多いのです。

理由は簡単ですね。手間がかかるからです。

数をこなすのが最優先の工事店にとっては自分の出来ない工事を相談されるのは迷惑な話なのです・・・

しかし、それは施工の途中で改修点を見つけても、気付かないふりをして、工事を続けられてしまうということですよね・・・

怖いと思いませんか!?

まぁ・・・改修点を見つけられる知識・技術を持ち合わせているかも不明ですが・・・

 

 

  • 以上のことから、「見立て力」「処方力」に長けた工事店は「提案型」工事店といえます。

しっかり見分けて良い工事店で工事をしてくださいね。